Spotify未配信のヒップホップ名盤・名曲（日本語ラップ編）

Buddha Brand（ブッダ･ブランド）の作品

Dev Large、CQ、NIPPS、DJ MASTERKEYの4人からなる、日本のヒップホップを代表する伝説的なグループ。

彼らの魅力の一つは、デブ･ラージが手掛けたサンプリングを駆使して作られたビートである。しかし、サンプルを多く使用した音楽性ゆえに、権利関係をクリアすることが困難であり、今後もサブスク配信の可能性は低いと思われる。

同じ理由で、最近までサブスク配信が行われていなかったデ･ラ･ソウルのケースと同様に、若いリスナーがブッダ･ブランドの楽曲にアクセスしにくい状況にあることは、文化的な損失と言える。

『人間発電所〜プロローグ』

1996年、ブッダ･ブランドが最初にリリースしたCD。問答無用の日本語ラップクラシック「人間発電所」や、ECDとシャカ･ゾンビが参加した「大怪我」を収録。

アニメ『あしたのジョー』のサントラ盤を２枚使いし、その上でラップした「魔物道 (LIVE AT RINKY DINK STUDIO ’96)」では、亡くなったデヴ･ラージの生き生きとした存在感を感じることができる。

発売日：1996年5月22日
レーベル：カッティング・エッジ
品番：CTCR-14043
※2003年の再発盤とは収録曲が異なるので注意が必要。

Budamunk（ブダマンク）の作品

『The Corner』BudaMunk

Galt MacDermotの大ネタ曲「Space」をヨレヨレに処理したBudamunkらしさ溢れるビート上で、MONJUの3人 (Mr. PUG・ISSUGI・仙人掌) がクールにフロウする「Five Elements」のビデオが印象に残っている人も多いのではないだろうか？その曲を収録したアルバム『The Corner』もサブスク未配信となっている。

国外のラッパーとのコラボ作品も多くリリースしているBudamunkだが、このアルバムでは多くの日本人ラッパーをフィーチャー。5lack・mabanuaなどのBudamunkとの相性が約束されたメンツだけでなく、EVISBEATS、KOJOE、jjj (Fla$hBacks) といった初共演となるアーティストとのセッションも楽しむことができる。

イチオシ曲は「Keep It Movin’ Feat. 5lack, ISSUGI & mabanua」で、Green Butter (Budamunk・mabanua) によるメロウなビートに乗る、Sick Team (ISSUGI・5lack・Budamunk) のラップが味わえる贅沢なナンバーとなっている。

作品情報

コーナーを曲がる。その先に見えた景色。
シーンを震撼させた『Blunted Monkey Fist』から約4年のインターバルを経てリリースされる、2ndアルバム『The Corner』は、盟友5lack、ISSUGIら日本のMCと切り開くBudaの新境地。その顔ぶれは、5lack / DJ SCRATCH NICE / EVISBEATS / ISSUGI / jjj / KOJOE / mabanua / MCKOMICKLINICK / MONJU / OYG / PUNPEE / Sick Teamと、現在のヒップホップをリードするヤバい奴ら。2015年のヒップホップ・シーンを揺るがす衝撃作！

発売日：2015年5月27日
レーベル：Jazzy Sport
品番：JSPCDK-1025

Kick The Can Crew（キック･ザ･カン･クルー）の作品

『magic number』KICK THE CAN CREW

KREVA、LITTLE、MCUの3人からなるグループ、KICK THE CREWによるメジャー2ndアルバム。発売日は2003年の1月1日。紅白歌合戦で「マルシェ」を披露した翌日にリリース日を設定したのは意図的だったのだろうか。